500店舗へ耐える情報システムはどう設計するか|IT導入を目的化しない概要設計

500店舗へ耐える情報システムはどう設計するか|IT導入を目的化しない概要設計

店舗数が増えてから基幹システムを入れ替えると、加盟店・本部・取引先の業務を止めかねません。
製品選びより先に、経営目的と情報の流れを概要設計します。

ITは企業目的を達成する手段として設計するのが要点です。

システム導入そのものを目的にしません。

強欲な青木
有名なソフトを選べば安心ですか?
消防設備士
先に目的と必要な情報流通を決めます。
この記事の要点
  • 経営合理化と顧客満足など導入目的を定義する
  • 本部・加盟店・顧客・取引先の情報流通を可視化する
  • 受発注・会計・顧客管理・通信の適用範囲を決める
  • 概要設計から運用までを段階化する
  • 安定性・拡張性・保守性・安全性・費用を比較する

目次

経営目的から必要機能を逆算する

経営目標から情報システムを逆算する

最初に、意思決定の迅速化、受発注の一元化、物流コスト削減、顧客管理精度向上、商品開発の短縮など、経営上の目的を言語化します。

機能一覧ではなく、改善したい経営指標から要求を作ります。

目的ごとに成果指標と利用者を結ぶと不要機能を減らせます。

強欲な青木
機能が多いほど便利ですか?
消防設備士
目的に寄与しない機能は優先しません。

関係者間の情報流通を可視化する

本部・店舗・顧客・取引先の情報流通を可視化する

本部、直営店、加盟店、顧客、車両、倉庫、取引先の間で、誰が何を入力し、誰が利用するかを図にします。現行の二重入力や遅延も同時に記録します。

データの発生源・保管先・利用先を一つの流れとして確認します。

現状図と将来図を並べることで移行課題が見えます。

㈱防災屋
部門ごとに設計してもよいですか?
BO-Pro®
部門をまたぐ情報の流れを先に揃えます。

適用範囲と優先順位を決める

受発注・会計・顧客管理・通信の範囲を整理する

受発注・請求・決算、管理会計、顧客・商品情報、コミュニケーションなどを候補にし、必須・次期・対象外へ分けます。

一度に全領域を作ろうとすると、完成時に要件が古くなる危険があります。

加盟1号店に必要な範囲を最優先すると導入期限を守れます。

㈱防災屋
最初から全機能を完成させますか?
消防設備士
必須範囲を先行し段階的に拡張します。

概要設計から運用まで段階化する

概要設計から運用までの工程を段階化する

概要設計、基本設計、詳細設計、テスト、運用の順で工程を組み、依存関係と責任者を決めます。概要設計では目的、現状、範囲、実現性、移行、組織、日程を固めます。

専門業者へ渡す前に、経営側が概要設計の責任を持ちます。

テストと移行を初期工程から予定すると本番事故を減らせます。

強欲な青木
設計はベンダーへ任せますか?
BO-Pro®
技術は任せても目的と範囲は本部が決めます。

長期運用できる構成を承認する

安定性・拡張性・保守性・安全性・費用を評価する

既存資産を活用しつつ、安定性、将来性、拡張性、保守性、セキュリティ、費用を評価します。本部・店舗・取引先の全利用者に利点がある構成か確認します。

現在の店舗数ではなく、将来のチェーン規模で性能条件を置きます。

導入後の保守・権限・障害対応まで承認条件にすることが重要です。

㈱防災屋
初期費用が安い案で決めますか?
BO-Pro®
保守と拡張を含む総コストで比べます。

よくある質問

概要設計は誰が担当しますか?

経営・業務責任者とIT責任者が中心となり、必要に応じて専門業者の支援を受けます。

既存システムは捨てるべきですか?

目的に適合し安定している部分は活用し、不足機能と移行リスクを評価して追加します。

加盟店はいつから使いますか?

1号店の開業に間に合う必須機能を先行し、直営店で運用テストしてから展開します。

セキュリティは後から追加できますか?

権限、認証、ログ、バックアップ、業務手順を概要設計から組み込みます。

まとめ

☑ 目的を定義する
⇒ 経営合理化と顧客満足の成果指標を置きます。

☑ 情報流通を描く
⇒ 発生源・保管先・利用先を可視化します。

☑ 範囲を絞る
⇒ 1号店に必要な機能から優先します。

☑ 工程を分ける
⇒ 概要設計からテスト・運用まで段階化します。

☑ 将来規模で選ぶ
⇒ 拡張性・保守性・安全性・費用を比べます。

☑ 運用まで設計する
⇒ 権限・障害対応・保守責任を決めます。

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