加盟店増加前に供給体制を棚卸しする|調達・保管・配送の5ステップ

本部は、原料・資材の調達から倉庫、配送、加盟店までを一続きで把握する必要があります。
拡大前に供給体制の弱点を見つけることが本部機能の土台です。
調達・保管・配送を一枚で棚卸しする手順を確認しましょう。
強欲な青木


数量増加と障害時の動きまで確かめましょう。
- 供給網を端から端まで可視化する
- 4つの工程を同じ基準で点検する
- 保管と配送の制約を数値化する
- 代替調達と代替ルートを用意する
- 改善を定例会議で更新する
▼
供給網を端から端まで一枚にする


最初に、商品と資材がどこから来て、どこを経由し、誰へ届くかを一枚にします。
仕入先、発注担当、倉庫、配送会社、加盟店を並べ、受注から到着までの順序と担当を結びます。
口頭で分かっているつもりの工程も、例外処理まで書き出します。
商品群ごとに仕入先が違う場合は、主力品から整理します。
最低発注量、標準納期、発注締切、受入条件、連絡先を同じ様式へそろえます。
商品ではなく供給の流れを見える化すると、止まりやすい場所を発見できます。






調達・保管・配送・加盟店を点検する


供給体制は、調達だけで評価しません。
調達、倉庫保管、配送、加盟店受入の4工程に分け、品質、量、時間、費用、担当の5点を確認します。
工程間の受け渡し条件も点検対象です。
たとえば、仕入れが安定していても倉庫の受入枠が足りなければ供給は詰まります。
配送便が確保できても、加盟店の受取時間が合わなければ再配達が増えます。
各工程と受け渡しの両方を点検することが必要です。






保管と配送の上限を数値で確かめる


現在の店舗数で回っていることと、加盟店増加へ耐えられることは別です。
倉庫面積、棚数、入出庫件数、在庫日数、配送便数、配送頻度、配送料を現状値と上限値で並べます。
保管条件がある商品は、必要設備と管理担当も確認します。
目標店舗数を置き、一店舗当たりの平均出荷量から必要能力を試算します。
平常月だけでなく、繁忙期やキャンペーン時の増加も重ねます。
現状値・上限値・目標値を分けると、投資が必要な時点を判断できます。






代替調達と代替ルートを準備する


安定供給には、通常ルートだけでなく停止時の選択肢が必要です。
単一仕入先、単一倉庫、単一配送会社に依存する品目を抽出します。
代替先の品質、価格、発注単位、切替時間を事前に確認します。
代替策は、契約書に名前があるだけでは機能しません。
テスト発注、代替配送、連絡網の確認を小規模に実施します。
切替条件と決裁者を先に決めることで、障害時の判断を早められます。






改善項目を定例会議で更新する


棚卸しは、一度の調査で終わりません。
欠品率、納期遵守率、破損、緊急配送、在庫回転、配送費を月次で確認します。
目標店舗数の変化や新商品の追加に合わせて、供給経路図と能力試算を更新します。
改善項目は、影響度と緊急度で優先順位を付けます。
本部企画、営業、物流、経理が同じ指標を見れば、部分最適を避けられます。
数値・担当・期限を一組で管理することが継続改善の条件です。






よくある質問
供給体制の棚卸しは何から始めますか?
主力商品を一つ選び、仕入先、発注、倉庫、配送、加盟店受入までを一枚にします。担当、納期、上限、例外処理も併記します。
倉庫能力はどのように見積もりますか?
現状の棚数、入出庫件数、在庫日数を把握し、一店舗当たりの平均出荷量と目標店舗数、繁忙期係数から必要能力を試算します。
代替仕入先は契約だけで十分ですか?
不十分です。小口のテスト発注で品質、価格、納期、発注単位、連絡手順を確認し、切替条件と決裁者を定めます。
月次で見る指標は何ですか?
欠品率、納期遵守率、破損件数、緊急配送、在庫回転、配送費を基本に、自社の供給上の制約へ合わせて追加します。
まとめ
☑ 供給網を可視化する
⇒ 仕入先、発注、倉庫、配送、加盟店受入を一枚の経路図へまとめます。
☑ 4工程を点検する
⇒ 調達、保管、配送、加盟店を品質・量・時間・費用・担当で確認します。
☑ 能力の上限を測る
⇒ 現状値、上限値、目標値を分け、投資が必要になる時点を把握します。
☑ 拡大時を試算する
⇒ 一店舗当たりの出荷量、目標店舗数、繁忙期から必要能力を求めます。
☑ 代替策を試す
⇒ 予備の仕入先と配送ルートを小口で検証し、切替条件を定めます。
☑ 改善を定例化する
⇒ 月次指標、担当、期限、確認方法を一つの改善台帳で更新します。








