フランチャイズのロイヤルティ設計|双方の利益から逆算

フランチャイズのロイヤルティ設計|双方の利益から逆算
ロイヤルティは、本部の利益だけを増やすための料金ではありません。
加盟店の利益を守りながら、本部が支援を続けられる水準を損益から逆算する必要があります。
本部と加盟店の双方が繁栄できる料率を決めることが出発点です。
商品差益と各種費用の重複を除き、複数条件で損益を検証する方法を確認しましょう。
強欲な青木
他社と同じ料率なら問題ありませんか?
消防設備士
利益構造が違えば適正額も変わります。
双方の損益を作って決めましょう。
この記事の要点
  • 商圏人口と客層を分ける
  • 通行量を時間帯別に測る
  • 競合と近隣施設を調べる
  • 物件条件を数値化する
  • 将来の利用シーンを描く

目次

本部と加盟店の利益を先に置く

駅を中心に商圏と店舗候補地を整理する図

加盟店は投資と運営を担い、本部はブランド、仕組み、商品、支援を提供します。
それぞれの役割と費用を洗い出し、必要利益を置きます。
片方だけが利益を確保する設計は長続きしません。

商圏人口は総数だけでなく、時間帯と属性に分けて見ます。

加盟店の営業利益と本部の継続支援費を同じ表へ載せます。
標準店だけでなく低売上時も確認します。
双方の必要利益から逆算することが重要です。

㈱防災屋
加盟店が続けられる利益と本部の支援原資を同時に見ます。
BO-Pro®
標準・低売上・高売上の三条件で比較しましょう。

売上連動で利益を一致させる

歩行者車両自転車の通行量を測る図

売上連動型なら、加盟店の成長と本部収入が同じ方向を向きます。
固定額だけにすると低売上店の負担が重くなる場合があります。
最低額や段階料率は目的を明確にします。

通る人の数と、入りやすさは別の評価項目です。

売上高だけでなく粗利益や商品差益との関係も確認します。
本部収入が複数ある場合は合算して負担率を見ます。
加盟店の売上増が双方の利益増につながる形を選びます。

強欲な青木
固定額なら本部収入が安定しませんか?
BO-Pro®
低売上店の負担も見ます。
売上連動との比較をしてください。

商品差益とロイヤルティを分ける

競合店と駅や近隣施設を比較する図

本部指定商品の卸差益がある場合、それも本部収入です。
ロイヤルティだけを見て適正と判断せず、総収入と原価リスクを確認します。
市場価格が変わる生鮮品などは特に注意します。

競合の強さと、周辺施設が生む需要を同じ地図へ載せます。

直営部門の利益、商品供給部門の差益、ロイヤルティ収入を分けます。
加盟店側の仕入原価と粗利益も対応させます。
収入源ごとの役割と負担を透明にする姿勢が欠かせません。

㈱防災屋
商品差益があってもロイヤルティは別ですか?
消防設備士
別項目ですが双方とも本部収入です。
合算負担を確認しましょう。

各種費用の重複を防ぐ

店舗物件の間口駐車配送条件を確認する図

広告宣伝、IT、研修、開業支援、設計監理などの費用を一覧化します。
ロイヤルティに含むものと別徴収するものを分けます。
同じ支援を二重に請求しない設計が必要です。

評価項目ごとに測定方法と配点を先に決めます。

定額、実費、売上比率など徴収方法も項目ごとに定めます。
サービス内容、更新条件、返金条件を説明します。
何の対価かを一項目ずつ明示すると紛争を防げます。

強欲な青木
広告費やIT費もロイヤルティに含めますか?
消防設備士
含む範囲を明記します。
別徴収との重複を防いでください。

複数条件で損益を検証する

時間帯別の将来顧客利用シーンを描く図

売上、原価、人件費、賃料を変え、本部と加盟店の損益を比較します。
料率候補ごとに利益不足や過大負担が起きないかを見ます。
初年度と成熟後も分けます。

立地は現在の数字だけでなく、顧客の使い方まで含めて判定します。

店舗数増加による本部固定費の分散も反映します。
想定と実績の差は定期的に見直します。
一つの売上予測だけで料率を決めないことが信頼につながります。

㈱防災屋
標準売上だけで料率を決めてもよいですか?
BO-Pro®
低売上と高売上も試します。
本部と加盟店の利益を同時に確認しましょう。

よくある質問

ロイヤルティは他社相場で決められますか?

参考にはできますが、商品差益、支援費、本部固定費、加盟店利益が違うため、自社の損益で検証します。

売上連動と固定額はどちらがよいですか?

双方の利益変動を比較して選びます。最低額や段階料率を設ける場合も、その目的と計算方法を明記します。

広告費は別に徴収できますか?

できますが、使途、算定方法、報告方法を示し、ロイヤルティに含む広告支援と重複させません。

料率は契約後に変更できますか?

変更条件を契約で定め、根拠と影響を説明します。安易な変更を避け、双方の損益を再検証します。

まとめ

☑ 双方の必要利益を置く
⇒ 加盟店利益と本部支援原資を同じ表で確認します。

☑ 売上連動を比較する
⇒ 固定額・段階料率・最低額の負担を検証します。

☑ 本部収入を合算する
⇒ 商品差益とロイヤルティを分けて総額を見ます。

☑ 費用重複をなくす
⇒ 広告・IT・研修・開業支援の対価を明示します。

☑ 複数条件を試す
⇒ 低売上・標準・高売上で双方の損益を比較します。

☑ 実績から見直す
⇒ 想定と実績の差を料率・支援内容へ反映します。

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