フランチャイズの人件費はどう決める|標準シフトを二店舗で検証する

現場の業務、必要時間、売上変動、サービス水準をそろえて比べます。
標準シフトは現場で検証することが必要です。
人を減らす前に業務を定めると無理な削減を避けられます。
強欲な青木


サービスを落とす削減は続きません。
- 一日の標準業務と標準時間を定める
- 売上変動に合わせて標準シフトを組む
- 立地の違う二店舗でテストする
- 人件費と売上とサービスを同時に比べる
- 教育で再現して全店舗へ広げる
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標準業務と標準時間を定める


書籍事例は、まず一日の標準業務と標準時間を設定し、その業務に必要な人員を15分単位で配置しています。消防設備業なら、朝礼、移動、点検、写真整理、報告書、顧客説明、機材補充を分けます。作業名だけでなく、開始条件、終了条件、必要資格、標準時間、使用する帳票まで記録します。
業務ごとに時間を測ると、待ち時間と手戻りが見えます。






売上変動に合わせて標準シフトを組む


書籍は、標準業務と必要人員から標準シフトを作り、季節や曜日による売上変動へ対応して調整します。さらに週間、月間、年間の標準業務と標準時間を設定し、管理運用方法まで作成します。消防設備業では、点検期限が集中する月、改修工事、緊急対応、書類提出の繁忙を分けると、毎月同じ人数を置く発想から離れられます。
変動要因を予定へ入れることで繁閑差へ対応できます。






立地の違う二店舗で試す


書籍事例では、標準店舗に規模が近く、立地の異なる銀座西店と渋谷店の二店舗を選びました。同じ規模でも、客層と曜日別・時間帯別の客数は大きく異なります。各店の実態に合わせてシフトを設定し、人員配置、業務の遂行状態、サービス状況を週単位で報告しました。単一拠点の成功だけで全体へ広げない点が重要です。
異なる二拠点で試すと標準の弱点を見つけられます。






人件費と売上を同時に比べる


一か月後、書籍事例の渋谷店は計画どおりの人件費を達成し、売上も予算対比101%でした。一方、銀座西店は人件費が計画より20%以上多く、売上も予算対比90%と未達でした。同じ標準でも結果が分かれたため、店長への聞き取りと店舗巡回を行い、業務標準の理解と教育状態を確認しています。数値は飲食店事例であり、消防設備業の保証値ではありません。
売上と品質も同時に測ることで削減の副作用を避けます。






教育して全店舗へ広げる


書籍事例は、銀座西店で業務標準の明確化と従業員の再教育を行いました。三か月目には両店が計画を達成し、六か月後には全店で目標を達成しています。さらに営業利益率は3%以上改善したとされています。ここから読み取れるのは、標準値だけを配るのではなく、作業基準を理解できる水準まで教育し、達成を確認してから展開する順序です。
教育後の再測定で判断すると再現性を確認できます。






よくある質問
標準人件費は業界平均から決めればよいですか?
業界平均は参考線です。業務、サービス、資格者配置、移動、需要変動を自社条件で測り、現場テストで確認します。
人員配置はどの単位で考えますか?
書籍事例は15分単位です。消防設備業では現場工程、移動、顧客対応、報告書作成を分け、実測値から設定します。
テストは一拠点だけでは足りませんか?
規模が近く、需要や立地の異なる複数拠点で比べると、標準が特定条件だけで成立していないか確認できます。
人件費が未達ならすぐ人数を減らしますか?
先に業務標準の理解、教育、手戻り、待ち時間、サービスへの影響を確認し、再教育後に同じ指標で測定します。
まとめ
☑ 標準業務を分解する
⇒ 工程、標準時間、資格、帳票、終了条件を定めます。
☑ 変動へ合わせる
⇒ 季節・曜日・時間帯・緊急対応をシフトへ反映します。
☑ 二拠点で試す
⇒ 規模をそろえ立地や需要の異なる現場で一か月測ります。
☑ 三指標を比べる
⇒ 人件費・売上・サービスを同じ期間で確認します。
☑ 教育後に展開する
⇒ 再教育と再測定で達成した手順だけを全拠点へ広げます。








