フランチャイズの原価率はどう下げる|商品価値を守る五つの見直し

調達、仕様、発注量、商品構成を分けて検討します。
原価低減は価値を守る条件付きで行うことが重要です。
削減分を価値向上へ戻すと競争力を維持できます。
強欲な青木


まず複数の方法を比較しましょう。
- 商品価値を原価率より先に守る
- 利益構造から目標原価率を決める
- 五つの低減方法を同時に洗い出す
- 商品別の売上と利益を確認する
- 直営拠点で検証してから展開する
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原価率より先に商品価値を守る


書籍の飲食店事例は、本物の料理を手頃な価格で提供する方針から品質を重視し、一般的な店より原価率が高い状態でした。そこで、単純に材料を安くするのではなく、商品価値を維持したまま原価を見直せるかを商品企画部門と検討しています。消防設備業でも、法令適合、認定、互換性、耐久性、履歴、保証を先に固定します。
守る品質条件を先に定めると、安さだけの判断を防げます。






利益構造から目標原価率を決める


値下げの幅を先に決めるのではなく、価格、原価、営業費用、必要利益、投資回収の関係から目標を置きます。書籍事例では現在35%の原価率に対して33%を目標とし、2ポイントの低減を検討しました。この数値は飲食店の事例であり、消防設備業の基準や成果を保証するものではありません。
率と金額を併記すると案件規模の違いを判断できます。






五つの低減方法を洗い出す


書籍は、①調達ルート・調達方法の変更、②原材料の変更・代替、③容量の減少、④量の拡大による調達コスト低減、⑤仕様変更の五つを挙げます。消防設備業なら、仕入先集約、適合する同等品候補、梱包・セット数量、複数拠点の共同発注、部材仕様の標準化へ置き換えられます。容量減少を点検省略や安全余裕の削減に置き換えてはいけません。
五方向を同時に検討すると単純な品質低下へ偏りません。






商品別の売上と利益を検証する


全品を一律に削ると、販売量の多い主力商品や信頼を作る商品まで弱くなる恐れがあります。書籍事例は、デザート類の調達集約、パスタの年間一括発注、乳製品の仕様・調達先変更、商品別の売上・利益マトリクスに基づく企画変更を各0.5ポイント、合計2ポイントの案として整理しました。
率だけでなく売上と粗利額を見ることで、削減後の利益悪化を防げます。






削減分を価値向上へ戻す


書籍事例では幹部会承認後に直営店で実施し、4か月後に全店が目標の33%を達成しました。商品価値は損なわれず、売上も順調に推移したとされています。重要なのは、2ポイントを超えて無理に削らず、浮いた余力を差別化商品の開発へ回す判断です。消防設備業では、教育、検査器具、記録品質、在庫精度、緊急対応へ再投資できます。
削減余力を価値へ再投資すると競争力を保てます。






よくある質問
原価率は業界平均まで下げるべきですか?
業界平均は参考線です。価格、必要利益、商品価値、品質条件、投資回収を自社の実績で確認し、無理のない目標を決めます。
同等品へ替えるときは何を確認しますか?
法令適合、認定、仕様、互換性、耐久性、履歴、保証、供給継続性を確認し、承認された条件で現場テストを行います。
一括発注なら必ず原価は下がりますか?
単価だけでなく、保管、期限、資金拘束、仕様変更、滞留在庫、拠点間配送まで含む総コストで判断します。
原価低減策はすぐ全加盟店へ展開しますか?
本部承認後、まず直営拠点で原価、売上、粗利、品質、不具合、顧客反応を測り、再現性を確認してから展開します。
まとめ
☑ 守る価値を決める
⇒ 適合、認定、互換性、耐久性、保証を削減対象から外します。
☑ 目標を逆算する
⇒ 価格、必要利益、投資回収から率と金額を設定します。
☑ 五方法を比べる
⇒ 調達、代替、容量、発注量、仕様を同じ表で評価します。
☑ 商品別に測る
⇒ 販売量、粗利額、価値、リスクを変更前後で確認します。
☑ 直営で検証する
⇒ 承認後に品質と売上を測り、再現できる策だけを展開します。
☑ 価値へ戻す
⇒ 削減余力を教育、検査、記録、在庫、緊急対応へ再投資します。








