皆さん「火災報知器」が鳴ったら、どうされますか?
火災報知器と一括りに言っても、大きく以下の二つに大別されることはご存知でしょうか?
☑ 自動火災報知設備(消防法第17条関係)
それぞれ音の止め方が異なることに加え、自動火災報知設備の音響については以下の2つがあります。
☑ 地区音響(建物中のベル及びスピーカーから鳴動)
これらを知っておくだけで “防災” になります。是非ご覧下さい!
目次
火災報知器の止め方
火災報知器の警報音を聞いた際、 まず火災報知器が鳴っているエリアに向かい、現場の安全を確認してから、火災報知器を止めるようにしましょう。
住宅用火災警報器の止め方
①火災の有無を確認: まず、煙や火がないか確認してください。煙や火が見えない場合は、誤作動の可能性があります。
②警報停止ボタンを押す/ヒモを引く: 火災警報器本体にある「停止ボタン」を5秒以上長押しするか、「ヒモ」を強く引いてください。
③換気して煙や熱を取り除く: 警報が止まった後も、煙や熱が感知部に残っていると、約5分後に再び警報が鳴ることがあります。部屋の換気を十分に行い、煙や熱を取り除きましょう。
自動火災報知設備の止め方
①火災の有無を確認: まず、火災が発生していないか確認してください。煙や火が見えない場合は、誤作動の可能性があります。
②受信機で警報を停止: 自動火災報知設備の受信機は、通常、管理室や防災センターなどに設置されています。受信機のパネルには、警報を停止するためのボタンやスイッチがあります。
③停止ボタンの種類と操作: 停止ボタンは、メーカーや機種によって異なります。
・主音響停止ボタン: 建物全体に鳴っている警報を停止します。
・地区音響停止ボタン: 特定のエリア(階や部屋など)の警報を停止します。
・その他: 機種によっては、リセットボタンや解除ボタンなど、異なる名称のボタンがある場合があります。
④取扱説明書を確認: 停止ボタンの場所や操作方法がわからない場合は、受信機の取扱説明書を確認してください。
火災報知器が誤作動する原因
住宅用火災警報器
住宅用火災警報器には感知方式の異なる熱式と煙式の2種類があり、それぞれ誤作動の原因が異なります。
①熱式
- 結露や雨漏り
熱式火災警報器内部には、温度を感知するセンサーやそれを制御する電気回路があります。結露や雨漏りによって水滴がこれらの部分に付着すると、電気回路がショートし、火災が発生したと誤って認識して警報が鳴ってしまうことがあります。 - エアコンやストーブなどの暖房機器よる温度上昇
エアコンやストーブなどの暖房機器による温度変化によって、火災報知器のセンサーが誤作動することがあります。 - 機器の電池切れ
火災報知器の電池が寿命を迎えたり、電力が十分でなくなると、誤作動を引き起こすことがあります。バッテリーの定期的な交換が必要です。 - 経年劣化による機器の異常
火災報知器のセンサーが故障してしまうと、正常な状態であっても誤作動を引き起こすことがあります。
②煙式
- 料理の焦げ付きや調理中の煙
料理をする際に油が飛び散ったり、食材が焦げ付いたりすると煙が発生し、これが火災報知器の誤作動を引き起こすことがあります。 - 湿気や水蒸気
浴室やキッチンなど湿気の多い場所に設置された火災報知器では、湿気や水蒸気がセンサーを誤作動させる場合があります。 - 機器の電池切れ
火災報知器の電池が寿命を迎えたり、電力が十分でなくなると、誤作動を引き起こすことがあります。バッテリーの定期的な交換が必要です。 - 経年劣化による機器の異常
火災報知器のセンサーが故障してしまうと、正常な状態であっても誤作動を引き起こすことがあります。 - バルサンをはじめとする殺虫剤の煙
バルサンなどの殺虫剤は、使用中に煙やガスを発生させます。これらの煙やガスが空気中に充満し、そのガスに火災報知器のセンサーが反応し、誤作動を起こすことがあります。 - ゴミや小さな虫などの侵入
ゴミや虫が内部に侵入するとセンサーが反応し、誤作動を起こすことがあります。
自動火災報知設備
①環境要因:
煙・蒸気: 調理時の煙や湯気、工場などでの粉塵などが感知器に侵入し、煙式感知器が反応することがあります。
- 温度変化
暖房器具や直射日光による急激な温度上昇、または結露による温度変化が、熱式感知器の誤作動を引き起こすことがあります。 - 湿度
高温多湿な環境下では、感知器内部に結露が生じ、誤作動の原因となることがあります。 - 虫や埃
小さな虫や埃が感知器内部に入り込み、誤作動の原因となることがあります。 - 電磁波
雷などの自然現象や、電子機器から発生する電磁波が感知器に影響を与え、誤作動を起こすことがあります。
②経年劣化:
感知器は、長期間の使用により感度が低下したり、内部部品が劣化したりして、誤作動を起こしやすくなります。
- 配線不良
配線が断線したり、接触不良を起こしたりすると、誤作動の原因となります。 - 設置場所の不適切
感知器の種類や設置場所が適切でない場合、誤作動を起こしやすくなります。例えば、煙式感知器を厨房に設置すると、調理時の煙に反応して誤作動を起こす可能性があります。
③人的要因:
- 誤操作
発信機を誤って押したり、感知器を故意に作動させたりすることがあります。 - メンテナンス不足
定期的な点検や清掃を怠ると、感知器の感度が低下したり、内部に汚れが溜まったりして、誤作動の原因となります。
住宅用火災警報器の電池交換
火災報知器の誤作動の中でも特に多いのが住宅用火災警報器の電池切れです。
住宅用火災警報器の電池交換方法は、メーカーや機種によって多少異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
①本体を取り外す:
住宅用火災警報器本体を、矢印の方向(通常は左)に回して、天井や壁から取り外します。
回しにくい場合は、本体の周囲を軽く押しながら回すと外れやすくなります。
②電池を取り外す:
本体から電池カバーを外します。
古い電池を取り出し、新しい電池を正しい向きで入れます。
電池の種類は、必ず取扱説明書で指定されたものを使用してください。
③本体を取り付ける:
電池カバーを閉め、本体を元の位置に戻します。
矢印と逆方向(通常は右)に回して、カチッと音がするまでしっかり固定します。
④動作確認:
警報器のテストボタンを押して、正常に動作することを確認します。
正常に動作しない場合は、電池の向きを確認するか、メーカーに問い合わせてください。
※注意点:
電池交換の前に、必ず取扱説明書をよく読んでください。電池交換は、火災警報器が設置されている場所の状況(天井が高いなど)によっては、危険を伴う場合があります。不安な場合は、専門業者に依頼してください。
火災警報器の電池寿命は約10年ですが、使用状況によっては短くなる場合があります。電池切れ警報が鳴ったら、速やかに電池交換を行ってください。また、電池切れ警報が鳴る前に、定期的に電池交換を行うことをおすすめします。
まとめ
こちらの記事では以下の内容をご紹介いたしました。
・火災報知器が「住宅用火災警報器」と「自動火災報知設備」に大別される
・火災報知器の警報が聞こえた際の初期対応
・「住宅用火災警報器」の止め方
・「自動火災報知設備」の止め方
・火災報知器が誤作動する原因
・「住宅用火災警報器」の電池交換のやり方
火災報知器は「火災を早期発見し、初期消火もしくは避難を促すことで人命及び建物を守る。」という重要な役割を担っています。そのため、火災が起きた際にしっかりと火災報知器が機能するように 定期的に保守メンテナンス等を行うことも大切です。
「火災報知器についてより詳細な話を聞きたい」
「そろそろ交換の時期かな?」
「火災報知器が故障している」
などのお困りごとがございましたら、お気軽に㈱防災屋までお問い合わせください。