2026年10月18日午後、島根県安来市赤江町で住宅火災がありました。TSKさんいん中央テレビの翌19日の続報によると、母屋と離れなど5棟、約670㎡が全焼しました。隣接する民家の一部と畑にも被害が出ています。
火災時に母屋にいた家族7人は避難し、けが人はいなかったと報じられています。住宅に隣接する畑で行われていたたき火から燃え広がったとされ、警察と消防が詳しい状況を調べています。
㈱防災屋は、屋外の小さな火が建物へ届くリスクと、家族全員の避難確認をどうつなぐかに着目します。以下の対策は一般的な備えであり、今回の住宅に設備不備があったと指摘するものではありません。
目次
安来市赤江町の火災で確認できた事実

いつ、どこで起きた火災ですか。
10月18日午後、安来市赤江町の住宅です。
母屋と離れなど5棟が全焼しましたが、家族7人は避難して無事でした。
- 発生
- 10月18日午後2時半ごろ、島根県安来市赤江町
- 建物被害
- 木造2階建ての母屋や離れなど5棟、約670㎡が全焼。隣家の一部と畑にも被害
- 人的被害
- 母屋にいた家族7人は避難。けが人なし
- 調査
- 草刈り後のたき火から燃え広がったと報道。警察・消防が詳しい経緯を調査
テレビ朝日の当日午後4時36分の速報では、住宅など3軒が燃えていると伝えられました。本記事では、その後のTSKの続報を踏まえ、最終的に伝えられた5棟全焼という情報を採用しています。
火は約4時間後に消し止められたと報じられています。ただし、建物の警報器の設置・作動状況や、家族それぞれの避難経路は報道から確認できません。
屋外の火と建物の間にある危険を見直す

屋外の小さな火でも、建物の備えと関係しますか。
敷地の可燃物と避難動線を一緒に確認します。
火の近くを片付けるために危険な場所へ戻るのではなく、平時の管理が大切です。
屋外の火の周囲には、刈草、落ち葉、木材、段ボールなどが残っていることがあります。建物の外側も点検範囲に含め、火種と燃えやすい物が近づかない状態を保ちます。図は一般的な危険と避難の考え方で、実際の現場配置ではありません。
- 建物の周囲:刈草や物品を積んだままにせず、自治体の処分方法で片付ける
- 出入口:家族が安全に外へ出られる通路を確保する
- 異変の発見:煙や焦げ臭さを感じたときの連絡・119番通報を確認する
刈草の処分を「燃やす前提」にしない

草刈り後は、どう片付けるとよいですか。
自治体が案内する処分方法を確認します。
建物際へ放置せず、火を使わない片付け方から検討してください。
今回の火災では、草刈り後のたき火から住宅へ延焼したと報じられています。火が小さいから安全と考えず、敷地清掃の段階で火種を持ち込まない作業方法を検討します。
- 刈草や落ち葉は、自治体の案内に沿って収集・処分する
- 外壁や出入口のそばに可燃物をためない
- 火や煙が広がったら片付けを続けず、安全確保と通報へ切り替える
通報と家族の避難確認を先にする

家族が多い住宅では、何を決めておきますか。
外へ出た後の集合場所と人数確認です。
いない人がいても探しに戻らず、最後に見た場所を消防へ伝えます。
家族7人が全員避難できたことが今回の報道で確認されています。一方、どのように声を掛け合ったかは公表されていません。一般的な備えとして、避難後に全員の所在を確認できる集合場所を共有しておきます。
- 119番通報:住所、何が燃えているか、逃げ遅れの情報を伝える
- 家族:安全な場所で人数を確認し、無理に建物へ戻らない
- 消防隊:所在不明者の最後にいた場所や、離れ・倉庫の位置を知らせる
住宅用火災警報器と出入口を点検する

建物側の備えは、どこから確認しますか。
警報器の作動と、外へ出る経路です。
取扱説明書に沿って点検し、家具や荷物で出入口を塞がないようにします。
屋外からの延焼だけでなく、家の中での異変にも早く気づけるようにします。住宅用火災警報器は取扱説明書に沿って作動確認し、設置からの年数も確認してください。消防庁は10年を目安とする交換を呼びかけています。
- 警報器:作動確認、設置年、交換の目安を家族で共有する
- 避難経路:玄関や通路に荷物を置かず、安全に開閉できるか確認する
- 高齢の家族:警報音に気づけるか、避難時の支援が必要かを相談する
今回の住宅に警報器がなかった、あるいは作動しなかったと判断できる情報はありません。火災の事実と、一般的な設備点検の提案は分けて考える必要があります。
まとめ
㈱防災屋 代表取締役/消防設備士
平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!
本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。
詳しい経歴・保有資格を見る
- 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
- 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
- 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
- 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
- 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
- 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
- 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
- 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
- eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了
趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)
参考・出典
- TSKさんいん中央テレビ/FNN「住宅の母屋や離れなど5棟を全焼、家族は避難し無事」(2026年10月19日)
- テレビ朝日「島根・安来市で住宅など3軒燃える火事」(2026年10月18日速報)
- 総務省消防庁「住宅用火災警報器Q&A」
現場写真・サムネイル:TSKの報道画像を出典表示のうえ引用。本文イラスト:一般的な防火・避難を示すイメージで、現場再現ではありません。
執筆:㈱防災屋
監修・編集:青木俊輔







