防災管理者の再講習は、修了すべき期間を過ぎても届出書が残っていればよい、というものではありません。
対象者が再講習を未修了のまま期間を過ぎると、消防庁の現行違反処理基準マニュアルでは防災管理者未選任の状態として扱われます。
施設の防災管理体制が空白になるため、受講だけでなく再選任と届出の確認が必要です。
気付いた当日から是正を始めることを前提に、資格・選任・届出をまとめて確認しましょう。

防災管理者の再講習を受けそびれました。
届出済みなら問題ありませんか。

期限を過ぎたら、届出の有無だけでは足りません。
選任状態を確認しましょう。

まず何を確認すればよいですか。
順番を知りたいです。

再講習の対象か、修了日、次回講習日を確認します。
所轄への相談も早めに進めましょう。
- 再講習の対象者が期限内に修了しないと、防災管理者未選任の状態になります。
- 速やかに再講習を受け、同じ人を再選任するか、有資格者を選任します。
- 再選任後の届出は、所轄消防署の案内に従って確認します。
- 是正期間は一律ではなく、直近の講習日程も踏まえて判断します。
- 修了証の写しは防災管理維持台帳に残し、次回期限を管理します。
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目次
防災管理者の再講習が切れると何が起こるのか

再講習が必要な防災管理者は、修了すべき期間内に講習を終える必要があります。
期限の確認は、修了証だけでなく、選任されている人と建物の状況を並べて行います。
「届出を出したこと」と「選任要件を満たしていること」は別に確認します。
消防法第36条は、防災管理が必要な防災管理対象物に防火管理の規定を読み替えて適用します。
防災管理者が置かれていない場合には、消防長または消防署長が選任を命じることがあります。
期限切れを把握した時点で、未選任のリスクとして扱うことが重要です。
名義だけを残したままにせず、是正の段取りを決めましょう。

届出書があるので安心していました。
修了状況も確認します。

台帳と修了証を突き合わせると見落としを減らせます。
対象か迷う時は所轄に確認しましょう。
未選任扱いになるのはどのような場合か

すべての防災管理者が同じ時期に再講習を受けるわけではありません。
まずは自社の防災管理者が再講習の対象であることと、修了すべき期間を確認します。
判断の出発点は、現在選任されている人が再講習の対象かどうかです。
消防法施行規則第51条の7は、防災管理新規講習と防災管理再講習の課程を定めています。
再講習の内容には、直近おおむね5年間の法令改正や災害事例の研究が含まれます。
古い修了証だけで対象外と決めつけないようにしましょう。
選任年月日、講習修了日、建物用途を一枚に整理すると確認しやすくなります。

新規講習を受けた時期しか分かりません。
対象条件から確認します。

講習機関の案内と所轄の案内を照合しましょう。
判断記録も残しておくと安心です。
再講習を受け直すか別の人を選任するか

期限切れが分かったら、担当者一人だけの問題にせず、代替できる有資格者も含めて判断します。
講習の空席と事業所の運用を確認し、最短で体制を回復する方法を選びます。
受講予約と選任・届出の手続きを一続きの是正として管理します。
受講を終えた元の担当者を再選任する方法と、すでに資格を持つ別の人を選任する方法があります。
いずれの場合も、消防長または消防署長への届出の要否と様式を所轄に確認します。
講習だけ終えて選任の確認を後回しにしないことが大切です。
引継ぎがある場合は消防計画と役割分担も同時に見直すと実務が止まりません。

次回講習まで日が空く場合もあります。
代替の人も確認します。

有資格者の候補と講習日程を並べて判断しましょう。
届出先への確認も同時に行います。
是正までの期間はどのように考えるか

期限切れに気付いた直後は、次回講習の日程だけでなく、代替選任の可否も確認します。
所轄からの指導や建物の実態によって必要な対応が変わるため、放置しないことが前提です。
目安の期間を待つのではなく、発覚した日に是正計画を作ります。
この期間は法律本文の一律期限ではなく、違反処理基準マニュアル上の目安です。
近い日程の講習があるか、代替の有資格者を選任できるかで実務の速度が変わります。
所轄消防署から連絡や指導があれば、その内容を優先します。
予約記録、相談日、届出予定日を残すことで、社内の対応漏れを防げます。

目安があるから後回しにするのは危険ですね。
今日から動きます。

直近講習の空席は早めに確認しましょう。
所轄への相談内容も記録します。
再発を防ぐために何を管理しておくか

期限切れを防ぐには、担当者任せにせず、修了証と台帳を組織で管理します。
異動や退職があっても追える状態にしておくと、選任の空白を予防できます。
修了証の写し、選任届、次回確認日を防災管理維持台帳で結び付けます。
消防法施行規則第51条の12は、防災管理維持台帳に編冊する書類を定めています。
修了証の写しだけでなく、誰がいつ確認するかも記録しておくと引継ぎが容易です。
期限の三か月前と一か月前に社内通知を設定する運用が有効です。
担当交代時は台帳と講習履歴を必ず引き継ぐようにしましょう。

修了証は個人保管にしていました。
台帳にも写しを残します。

台帳を見れば状況が分かる状態を作りましょう。
更新予定も共有すると安心です。
よくある質問
まとめ
✔ 再講習の対象者が期限を過ぎると未選任の状態になります。
✔ 届出書が残っていても、選任要件の確認が必要です。
✔ 再講習後の再選任または有資格者の選任を急ぎます。
✔ 届出の要否と様式は所轄消防署に確認します。
✔ 是正期間は直近講習日を踏まえて判断します。
✔ 修了証の写しは防災管理維持台帳に保管します。
✔ 次回期限の事前通知までを運用に組み込みます。

今月中に台帳と選任状況を確認します。
所轄にも相談して進めます。

㈱防災屋でもご相談を承っております。
㈱防災屋 代表取締役/消防設備士
平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!
本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。
詳しい経歴・保有資格を見る
- 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
- 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
- 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
- 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
- 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
- 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
- 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
- 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
- eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了
趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)
参考・出典
※本記事は令和8年11月2日時点の法令・消防庁資料に基づく一般的な解説です。個別の届出・期限は所轄消防署の運用を確認してください。






