ガス漏れ火災警報設備の検知器回路では、常時開路式なら送り配線と終端器が必要だと説明されます。
ただし、一回線に一の検知器だけを接続する場合には、送り配線にする規定は適用されません。
この例外は、機器の種類ではなく、回路に接続する検知器の数で決まります。
図面と現地を照合し、一回線ごとの検知器数を確かめてから配線方式を判断しましょう。
検知器が一台だけなら、配線の戻りまで要らないのでしょうか。
終端器も省けるのか気になります。
常時開路式の検知器回路では、一回線に一の検知器だけなら送り配線の規定に例外があります。
ただし他の基準まで省略できる意味ではありません。
同じ検知区域に見えても、回路が別なら数え方は変わりますか。
図面のどこを見ればよいですか。
まず回路番号と接続先を追います。
検知区域の広さではなく一回線に接続する検知器数で例外を確認します。
- 常時開路式の検知器信号回路は、原則として終端器を設けて送り配線にします。
- 一回線に一の検知器だけを接続する場合、送り配線にする規定には例外があります。
- 例外の判断は、検知区域の数ではなく一回線ごとの接続台数で行います。
- この例外は、絶縁抵抗や他設備との配線共用に関する基準を免除するものではありません。
- 改修・点検では図面、端子、回路番号を照合し、個別の適否は所轄消防署と有資格者に確認します。
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目次
常時開路式の検知器回路はなぜ送り配線にするのか

そのため規則は、回路の末端に終端器を設け、原則として送り配線にすることを定めます。
終端器と送り配線は、常時開路式の回路について、導通試験を容易にするための構成として規定されています。
「一台だけなら何も要らない」と短絡せず、規定が外しているのは送り配線の条件であることを押さえます。
送り配線は、ただ配線を長くする決まりではないのですね。
導通試験との関係を図面でも見ます。
そうです。
回路の末端と接続台数を一緒に確認しましょう。
一回線に一の検知器ならどこが例外になるのか

条文は「一の検知区域に一台」とは書かず、一回線に一の検知器と書いています。
回路番号が異なり、それぞれに一台ずつ接続されていれば、接続台数の読み方は混同しません。
反対に、同じ回線に二台以上がつながるなら、一台だけの例外として扱うことはできません。
検知区域の名称だけで判断すると危ないですね。
回路番号まで追います。
図面と端子台の表示を見比べます。
一回線ごとの台数を記録すると説明しやすくなります。
検知器が二台以上なら何を確認するのか

常時開路式の信号回路について、末端の終端器と送り配線の構成を確認します。
増設工事では、既設回路へ検知器を追加した結果、もともとの「一台だけ」の前提が変わることがあります。
回路図だけでなく、現地の端子・分岐・終端器を確認し、改修後の接続数で判断します。
既設に一台を足す工事なら、例外の前提が崩れる可能性がありますね。
改修後で数えます。
そのとおりです。
増設前の図面だけで適否を決めないことが大切です。
送り配線の例外と別に守る基準は何か

同じ号では、絶縁抵抗の基準や、信号伝達に影響を及ぼす配線共用を用いないことも定めています。
また同号ハは、ガス漏れ信号の伝達に影響を及ぼす他設備との同一配線の共用を禁じています。
一台だけの例外に該当しても、絶縁抵抗・回路共用・電源は別に確認します。
一台だけなら配線全体が自由になるわけではないのですね。
確認項目を分けておきます。
例外の対象を限定して読みます。
別の号の確認も省かないようにしましょう。
改修と点検ではどんな順番で確認すればよいか

まず回路番号から一回線ごとの検知器数を数え、次に終端器と配線経路を確認します。
増設、移設、受信機更新などで回路構成が変わるときは、工事後の状態で再確認します。
判断が分かれる場合は、所轄消防署と消防設備士へ事前に相談し、確認した内容を記録します。
回路番号、台数、終端器を同じ順番で確認します。
判断を記録しておけば引き継ぎにも役立ちます。
確認結果を残しておくと次の点検にも役立ちます。
図面と現地の確認を一緒に進めましょう。
よくある質問
まとめ
✔ 常時開路式の信号回路は原則として終端器と送り配線で確認します
✔ 一回線に一の検知器だけなら送り配線にする規定には例外があります
✔ 判断は検知区域ではなく回路ごとの接続台数で行います
✔ 二台以上を同じ回線に接続する場合は原則の構成に戻して確認します
✔ 絶縁抵抗と配線共用は別の基準です
✔ 図面と現地の端子・終端器を同じ回路番号で照合します
✔ 個別の適否は所轄消防署と有資格者に確認します
回路図を確認して、迷うところは早めに相談します。
改修後の状態で見直します。
㈱防災屋でもご相談を承っております。
設備の状況に合わせて確認しましょう。
㈱防災屋 代表取締役/消防設備士
平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!
本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。
詳しい経歴・保有資格を見る
- 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
- 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
- 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
- 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
- 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
- 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
- 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
- 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
- eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了
趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)
参考・出典
※本記事は公表されている法令および消防庁等の資料に基づく一般的な解説です。条例や運用は市町村ごとに異なる場合があります。個別の判断は所轄消防署にご確認ください。






