屋上の人工芝は、景観や休憩スペースとして採用しやすい仕上げです。
一方で、建物の用途と屋上の使われ方によっては、防炎規制を確認する必要があります。
屋根がない野球場の人工芝と、建物の屋上に敷く人工芝は同じ扱いではありません。
発注前に設置場所と防炎表示を照合しましょう。
屋上に人工芝を敷く予定ですが、屋外なら確認は不要でしょうか。
野球場と同じように考えてよいのか迷います。
屋上は建物の用途と占有状態を先に見ます。
人工芝の設置場所から整理しましょう。
製品カタログに人工芝と書いてあれば、防炎品を選べばよいですか。
建物側の条件も必要なのですね。
はい、用途・設置状態・表示をそろえて確認します。
図面と製品資料を手元に置くと進めやすくなります。
- 人工芝はじゅうたん等に含まれる床敷物として整理されます。
- 屋上であっても、防炎防火対象物の関係者が占有して使う状態なら対象になり得ます。
- 屋根のないグランドに敷かれた人工芝は、消防庁Q&Aでは防炎規制の対象外と整理されています。
- 対象か迷うときは、建物用途と屋上の使い方を図面で確認します。
- 規制対象として使う場合は、防炎表示と製品資料を保存しておきます。
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目次
人工芝はなぜ防炎規制の確認が必要になるのか

しかし、取り外し又は交換して使う床敷物として置かれる場合は、物品として確認します。
消防庁の資料では、じゅうたん等の例として人工芝が示されています。
防炎規制は人工芝という商品名だけで決まるものではなく、使う建物と設置状態を併せて見ます。
屋上改修の計画では、人工芝が固定の床材なのか、敷設して使う物品なのかも仕様書で確認してください。
迷う場合は、施工前の図面と製品資料をそろえて所轄消防本部に相談しましょう。
人工芝も床に敷く物品として見ればよいのですね。
製品名だけで判断しないようにします。
設置後の状態まで記録すると説明しやすくなります。
改修図面に範囲を書き込んでおきましょう。
屋上に敷く人工芝はどの建物で対象になるのか

関係者が休憩、飲食又は催しのために使う屋上は、使い方を具体的に確認します。
防炎防火対象物は、劇場、飲食店、旅館、病院など、消防法が防炎物品の使用を求める建物です。
そのような建物の屋上に人工芝の休憩スペースを設けるときは、屋外であることだけを理由に確認を省けません。
利用者を入れる計画、従業員だけが使う計画、立入りを予定しない屋上では、実態が異なることがあります。
竣工後の運用も含め、屋上の位置図、利用規程、製品仕様を確認材料にしてください。
屋上だから一律に対象外とは言えないのですね。
誰が使うかも計画書で確認します。
建物用途と占有状態を一緒に伝えるのが要点です。
相談時に図面を持参しましょう。
防炎表示は人工芝のどこを確認すればよいのか

口頭説明だけで済ませず、表示と資料を照合して残します。
消防庁は、防炎物品について一定の防炎性能を持つものの使用が義務付けられると案内しています。
発注時には防炎表示の位置、品番、施工範囲を確認し、納品後にも写真を残してください。
ロールを裁断して施工する場合は、施工後に表示が確認できる方法を販売者又は施工者へ確認します。
防炎性能と、屋外耐候性など別の性能表示は同じ意味ではないため、仕様書を分けて確認しましょう。
納品書だけでなく、表示の写真も残すのですね。
品番と施工範囲を同じ台帳にします。
表示と品番の対応が分かる記録にします。
更新時にも同じ資料を引き継げます。
屋根のない野球場の人工芝と何が違うのか

建物の屋上で使う場合と、屋根のないグランドで使う場合を混同しないことが大切です。
消防庁Q&Aは、屋根のないグランドの人工芝を対象外と整理しています。
これは、防炎防火対象物の屋上に敷かれた人工芝について示された取扱いとは別の設置状態です。
競技場、学校、展示場などで人工芝を検討するときは、屋根の有無だけでなく、施設の用途と設置区画を確認してください。
似た製品名の過去事例を当てはめず、今回の図面で判断材料をそろえましょう。
野球場の取扱いを、屋上の例にそのまま使えないのですね。
図面上の場所を見直します。
今回の設置状態で確認することが重要です。
別の施設の結論だけで決めないようにしましょう。
人工芝を敷く前に何を確認すればよいのか

防炎規制の確認を発注前の手順に入れると、納品後の手戻りを抑えられます。
- 建物の用途と屋上の利用者を確認する。
- 人工芝の敷設範囲と施工方法を図面で確認する。
- 対象となる場合は防炎表示、品番、納品資料を保存する。
まず、建物が防炎防火対象物に当たるかを確認します。
次に、屋上を誰がどのように使うのか、人工芝をどこまで敷くのかを図面に書き出します。
規制対象となる可能性があれば、防炎性能の確認資料を施工者と共有し、製品の手配前に確認してください。
最終的な判断は地域の運用にも関わるため、迷うときは所轄消防本部へ事前に相談しましょう。
用途、使い方、製品資料の順に確認すればよいのですね。
発注前の確認表を作ります。
相談前の資料整理が近道です。
結論と根拠を台帳に残しましょう。
よくある質問
まとめ
人工芝の発注前に確認する順番が分かりました。
図面と仕様書を見直します。
資料をそろえると個別判断の相談が進みます。
㈱防災屋でもご相談を承っております。
㈱防災屋 代表取締役/消防設備士
平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!
本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。
詳しい経歴・保有資格を見る
- 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
- 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
- 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
- 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
- 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
- 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
- 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
- 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
- eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了
趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)
参考・出典
※本記事は公表されている法令および消防庁の資料に基づく一般的な解説です。条例や運用は市町村ごとに異なる場合があります。個別の判断は所轄消防署にご確認ください。





