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BCPで社内待機中にコーヒーメーカーを使ってよいのか|リコール対象品と異常使用を防ぐ運用を解説

社内待機場所でえんじ色の上着と黒い長ズボンの作業員がコーヒーメーカーの型式を確認する様子

地震や大雪で従業員が社内待機するとき、休憩用のコーヒーメーカーをそのまま使ってよいのでしょうか。
普段から置いてある機器でも、型式が分からない、取扱説明書がない、担当者が決まっていない状態では異常を見逃しやすくなります。
実際に、リコール対象のコーヒーメーカーで内部配線の接触不良による異常発熱と出火が公表されています。
使用前に型式とリコール情報を照合し異常があれば使いません
使用開始から終了後の抜栓と記録までをBCPの手順へ落とし込みます。

いつも使っているコーヒーメーカーなら、そのまま動かしてええんですか?

先に型式とリコール情報を照合しましょう。

一度動けば、あとは席を離れても大丈夫ですか?

使用中の担当者を決めて異常を見逃さないようにします。

この記事の結論
  • 使用前に本体の型式と製造番号を確認します
  • 消費者庁やNITEでリコール情報を照合します
  • 取扱説明書どおりの設置と操作を守ります
  • 異臭や異音や異常発熱があれば使用を中止します
  • 使用後は電源を切り抜栓と記録まで行います

社内待機場所でコーヒーメーカーの型式確認とリコール照合と異常時中止と使用記録を行う中央一場面のアイソメ図

社内待機中にコーヒーメーカーを使ってよいのか

施設担当者が社内待機場所のコーヒーメーカーと周囲を確認するアイソメ図
コーヒーメーカーは、取扱説明書に沿って使用する機器を選び、使用中の担当者を決めるなら、社内待機中の飲み物づくりに使えます。
ただし、普段から置いてあることだけで安全と判断はできません。
NITEは、リコール対象のコーヒーメーカーを使用中、本体と周辺を焼損する火災が起きた事例を公表しています。内部配線接続部の不具合により、接触不良と異常発熱が生じて出火したと考えられています。
使えるかは型式確認と異常監視を続けられるかで決めます
本体の型式と製造番号を読み取り、取扱説明書とリコール情報を照合します。
水タンク、フィルター、ガラスポット、電源コード、プラグに割れや変形や汚れがないか確認します。
運転中は担当者が近くにいて、異臭、異音、異常発熱、動作の不安定さを見ます。
異常があれば使用を中止し、発煙や火災があれば周囲へ知らせて通報と避難を優先します。

毎日使えていても、型式確認は必要なんですね。

使う前の照合が出発点です。

どの型式と設置場所を対象に確認するのか

担当者がコーヒーメーカーの型式表示とリコール情報を照合するアイソメ図
対象は本体だけではありません。
型式、製造番号、取扱説明書、付属品、電源コード、コンセント、設置台、周囲の可燃物、人の動線まで確認します。
消費者庁のリコール情報サイトは、コーヒーメーカーについて製品名、品番、製造番号、販売期間、対象台数、対応方法を公表しています。対象製品は使用せず、案内された回収や交換などの手続に従います。
製品名だけでなく型式と製造番号まで照合します
同じ製品名でも対象となる品番や製造期間が限られる場合があるため、本体表示を見て判断します。
説明書や部品が欠けている、出所が分からない、改造や応急修理の跡がある機器は使いません。
水がかからない乾いた安定した台を選び、紙箱、布、備蓄品から離します。
避難通路や防火戸の前を避け、異常時にプラグへ安全に手が届く配置にします。
延長コードを使う場合は、設備担当者が定格と接続状態を確認したこ足配線を避けます
  • 製品名と型式と製造番号
  • 取扱説明書と付属品の有無
  • リコール対象への該当
  • 本体とポットの割れや変形
  • 電源コードとプラグの損傷
  • 乾いた安定した設置台
  • 可燃物と避難通路と消火器の位置

名前だけでなく、本体の番号まで見るんですね。

型式と製造番号で対象を絞りましょう。

使用前から終了後まで何を決めるのか

担当者がコーヒーメーカーの使用中に近くで状態を確認するアイソメ図
運用はスイッチを入れる瞬間だけではありません。
給水、器具のセット、通電、抽出、保温、電源切断、抜栓、清掃、記録までを一つの手順にします。
内閣府の事業継続ガイドラインは、緊急時の行動を「いつ」「誰が」「何をするか」で時系列に整理し、必要に応じてチェックリストや記入様式を用意する考え方を示しています。
使用の開始と終了を同じ担当者が確認します
使用前に型式照合、各部の状態、給水量、ポットとフィルターの装着を確認します。
通電後は異常を監視し、抽出中や保温中に担当者が長時間その場を離れないようにします。
使用終了時刻を決め、電源スイッチを切り、プラグ本体を持って抜きます。
熱いポットとヒーター部が冷えるまで周囲を立入管理し、冷却後に説明書どおり清掃します。
最後に使用結果と異常の有無を記録して引き継ぎます。

抽出が終わっても、保温中は運転が続いているんですね。

電源切断と抜栓まで担当に含めてください。

リコール対象品と異常を見落とすとどうなるのか

異常発熱したコーヒーメーカーの使用を中止する担当者のアイソメ図
見落としやすいのは、本体内部で起きる接触不良や、古い機器に届きにくいリコール情報です。
見た目がきれいで一度動いた機器でも、対象品かどうかの照合は別に必要です。
消費者庁は、リコール対象のコーヒーメーカーで使用中に製品と周辺を焼損する火災が発生したと公表しています。NITEも、中古品などはリコール情報が届きにくいため、入手する側と提供する側の双方で対象製品でないことを確認するよう示しています。
動いたから安全とは決めつけません
スイッチを固定する、故障した状態で使い続ける、非純正部品で応急修理するなど、保護機能を損なう使い方はしません。
焦げたにおい、異音、異常な熱、電源の入り切りが不安定な状態は使用中止の合図です。
安全にできる場合だけ電源を切り、プラグを抜いて周囲から人を離します。
発煙や火災を確認したら、無理に近づかず、周囲へ知らせ、119番通報と避難を優先します。
異常を起こした機器は、原因が確認されるまで再使用しません。

少し焦げ臭いだけでも、使い続けたらあかんのですね。

はい。
異常を感じた時点で使用を止めます。

明日からコーヒーメーカーの運用をどう確認するのか

担当者がコーヒーメーカーを清掃して点検表へ記録するアイソメ図
まず使用予定のコーヒーメーカーを一台だけ出し、本体の型式と製造番号を読み取ります。
次に取扱説明書を用意し、消費者庁やNITEの公表情報でリコール対象への該当を確認してください。
消防法第8条と消防法施行規則第3条は、防火管理者が消防計画に基づき、消火、通報、避難の訓練などを行う枠組みを定めています。内閣府は、BCPやマニュアルの役割分担と手順を確認する訓練、結果を踏まえた是正を示しています。
型式確認から抜栓と記録まで一度通します
異常を起こす試験はせず、平常時に担当者が説明書どおりの手順を実行できるか確認します。
訓練では、異臭や異常発熱を想定し、使用中止、電源遮断、周囲への声かけ、通報、避難を机上で確認します。
結果は消防計画の出火防止と、BCPの休憩や飲料提供を続ける機器使用手順へ反映します。
機器を入れ替えたときは、型式、取扱説明書、リコール情報を再確認してください。
  • 本体の型式と製造番号を読み取る
  • 取扱説明書と付属品をそろえる
  • 消費者庁とNITEでリコール情報を照合する
  • 乾いた安定した場所へ設置する
  • 使用中の担当者と中止条件を決める
  • 電源切断と抜栓と冷却を確認する
  • 清掃と使用結果の記録まで実施する

一台で、型式確認から片付けまで試します。

その結果を施設の手順へ反映しましょう。

よくある質問

Q毎日使えていればリコール確認は不要ですか?
A不要ではありません。型式と製造番号を確認し、消費者庁やNITEの情報で対象品でないことを照合します。
Q中古で入手した機器も使えますか?
A出所、型式、製造番号、説明書、部品を確認でき、リコール対象でないことを確かめます。確認できない機器は使用しません
Q抽出が終われば担当者は席を離れてよいですか?
A保温が続く機種があります。使用終了時刻を決め、電源切断、抜栓、冷却までを担当者の役割に含めます。
Q消防計画とBCPには何を書き分けますか?
A消防計画には出火防止、通報、初期消火、避難などを、BCPには使用機器、担当、照合、使用中止、終了確認など飲料提供の運用を接続して整理します。

まとめ

使用前に型式と製造番号を読み取ります。
消費者庁やNITEでリコール情報を照合します。
説明書どおりの設置と操作を守ります。
使用中は担当者が異常を監視します
異臭や異音や異常発熱があれば使用を中止します
発煙や火災時は通報と避難を優先します。
電源切断と抜栓と記録までBCPへ反映します。

型式の照合から順に、一台で試します!

照合と異常時中止と記録をBCPへ落とし込みましょう。
㈱防災屋でもご相談を承っております。

防火管理はプロにお任せ下さい

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監修・編集者
青木 俊輔
青木 俊輔

㈱防災屋 代表取締役/消防設備士

平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!

本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。

詳しい経歴・保有資格を見る
学歴
  • 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
  • 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
  • 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
保有資格
  • 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
  • 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
  • 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
  • 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
  • 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
  • eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了

趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)

主な活動

参考・出典

※本記事は公表されている法令および製品安全に関する公的資料に基づく一般的な解説です。型式表示、使用方法、保温機能、停止、抜栓、清掃方法は製品によって異なります。実際の運用は取扱説明書を確認し、必要に応じてメーカー、電気設備担当者、防火管理者、所轄消防署へご相談ください。

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