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住戸用自動火災報知設備の送り配線試験は何戸を選ぶのか|消防庁点検要領の抽出基準

住戸用自動火災報知設備の送り配線試験のアイキャッチ

住戸用自動火災報知設備の送り配線試験は、全戸で実施するのでしょうか。
消防庁の点検要領は、住戸等の数に応じて任意の試験住戸等を選ぶ抽出試験を定めています。
この記事では、試験住戸等を何戸選ぶか、一線を外した後に何を確認するかを、消防庁の現行点検要領で整理します。
点検中の警報や復旧の扱いは、建物の設備構成と管轄消防機関の指導も併せて確認してください。

全戸で試験しなくてもよいのですか。

送り配線試験は抽出数が定められています。
まず住戸数を数えます。

線を外す試験は、どこを見ればよいですか。

末端の感知器を作動させます。
住戸用受信機が火災表示しないことを確認します。

この記事の結論
  • 送り配線試験は全戸一斉ではなく抽出で行います
  • 住戸等数が10以下は1、11〜50は2、51以上は3の試験住戸等を選びます
  • 感知器の配線が送り配線になっていることを先に確認します
  • 当該配線の一線を外し、回線端末の感知器を作動させます
  • 選んだ住戸等の住戸用受信機の回線が火災表示しないことが合否の確認点です

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住戸用自動火災報知設備の送り配線試験で住戸数に応じて抽出する流れ

住戸用自動火災報知設備の送り配線試験は何を確かめるのか

共同住宅と住戸用受信機を示すアイソメ図
送り配線試験は、住戸内の感知器回路が途中で切れても火災表示の機能を失わないようにする配線状態を確認する試験です。
見るのは回路を一時的に切った状態での表示です。
消防庁の現行点検要領は、住戸用自動火災報知設備の機能試験として、住戸用受信機についてこの試験を示しています。
設置基準と点検手順は別の確認事項です。改修や点検の前に、対象が住戸用自動火災報知設備かを図面と機器で確認しましょう。

点検票の項目名だけでは、試験の意味が分かりにくいですね。

図面上の回路末端を先に特定すると、試験結果を説明しやすくなります。

試験住戸等は住戸数ごとに何戸選ぶのか

感知器と住戸用受信機を送り配線で結んだアイソメ図
消防庁の点検要領は、住戸等数に応じた任意の試験住戸等を選ぶことを定めています。
住戸等数10以下は1、11〜50は2、51以上は3です。
ここでいう任意は、抽出した住戸等で試験するという意味です。全戸を同時に試験する規定ではありません。
住戸数の区分を誤ると必要な試験住戸等数が変わるため、増改築後の戸数や対象範囲を点検前に照合してください。

51戸なら、試験は3戸を選ぶのですね。

はい、表の51以上に当たります。
選定した住戸等を記録しておきましょう。

配線の一線を外す前に何を確認するのか

端子台で配線の一線を外す点検作業のアイソメ図
点検要領は、感知器の配線が送り配線となっていることを確認した後に、当該配線の一線を外す手順を示します。
先に配線方式を確認してから、一線を外します。
作業中の連絡、警報の扱い、復旧の確認までを含めた具体的な安全手順は、設備の仕様書と保守担当者の手順に従ってください。
一線を外す位置を推測せず、回路図・端子表示・対象住戸等の対応を照合してから実施することが実務上の要点です。

線を外す場所は、現場で決めてよいのですか。

回路図と機器の表示を照合してください。
推測だけでの切離しは避けます。

回線端末の感知器を作動させると何が合格なのか

回線端末の感知器を作動させる送り配線試験のアイソメ図
一線を外した後は、当該回線端末の感知器を作動させます。
合否の判定は、選んだ住戸等の住戸用受信機の回線が火災表示しないことです。
ここは「表示すればよい」と逆に読まないよう注意が必要です。点検要領は、配線が送り配線であることと、火災表示しないことの二点を判定基準にしています。
感知器や受信機の別の機能試験を混同せず、点検票の送り配線試験の欄として確認してください。

この試験では、火災表示しないことが合格なのですね。

そのとおりです。
判定文をそのまま照合しましょう。

点検前後はどんな順番で記録と復旧を確認するのか

試験住戸等の選定と点検記録を確認するアイソメ図
点検前は、住戸等数、選定する試験住戸等、回路図上の末端を確認します。
点検後は切離した配線の復旧と結果の記録まで確認します。
消防庁の点検要領は試験方法と判定基準を示しています。実際の作業手順は、建物の設備仕様、保守契約、消防機関との連絡方法に従ってください。
表示や復旧に疑義があれば、結果を曖昧にせず、消防設備士等に確認して対応を記録しましょう。

選定した住戸等と復旧確認を残しておきます。

その記録が次回点検の確認材料になります。
異常時は専門家へ相談してください。

よくある質問

Q送り配線試験は全戸で行いますか?
A住戸等数に応じて選ぶ試験住戸等で行います。
Q51戸なら何戸を試験しますか?
A表の51以上により3戸です。
Q合格時に住戸用受信機は火災表示しますか?
A送り配線試験の判定は火災表示しないことです。
Q試験住戸等はどう選びますか?
A点検要領の抽出数に従い、回路図と末端を照合して選びます。

まとめ

✔送り配線試験は抽出試験です
✔住戸等数10以下は1戸です
✔11〜50は2戸です
✔51以上は3戸です
✔先に送り配線を確認します
✔末端感知器を作動させます
✔復旧と記録まで確認します

点検前に住戸数と回路図を確認します。

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監修・編集者
青木 俊輔
青木 俊輔

㈱防災屋 代表取締役/消防設備士

平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!

本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。

詳しい経歴・保有資格を見る
学歴
  • 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
  • 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
  • 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
保有資格
  • 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
  • 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
  • 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
  • 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
  • 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
  • eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了

趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)

主な活動

参考・出典

※点検の実施方法は、設備の仕様、保守契約及び管轄消防機関の指導により異なることがあります。実施前に消防設備士等へ確認してください。

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