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共同住宅用自動火災報知設備の音圧点検は何を測るのか|前面1mと場所別の規定値を解説

共同住宅の音声警報装置の音圧点検を行うイメージ

共同住宅用自動火災報知設備の音声警報装置は、鳴っているかだけでなく音圧を点検します。
測定方法は、機器の前面1m、A特性、普通騒音計のピーク値と定められています。
さらに規定値は、住戸等と戸外表示器、その他の場所で異なります。
この記事では測定位置と規定値を混同しない確認順を解説します

音が鳴れば、音圧の点検も済んだことになりますか。

測定方法と規定値の両方を確認します。

場所ごとに数字が違うのですね。

設置場所を先に分けるのが要点です。

この記事の結論
  • 音圧は警報装置の前面1mで測ります
  • A特性の普通騒音計でピーク値を読みます
  • ボックス内蔵品は内蔵した状態で測定します
  • 住戸・共用室・管理人室と戸外表示器は70デシベル以上です
  • その他の場所はL級92・M級87・S級84デシベル以上です

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共同住宅用自動火災報知設備の音圧点検で確認する測定位置と規定値の図解

音圧点検で何を測るのか

共同住宅の共用廊下にある音声警報装置を測定するイメージ
別表第31は、共同住宅用自動火災報知設備の音声警報装置の音圧を機器点検の対象にしています。音色や音声が他の機械音と区別して聞き取れることとは、確認する視点が異なります。
音圧は規定値以上かを数値で確認する項目です。
消防用設備等の点検の基準 別表第31:音声警報装置(補助音響装置を含む。)は、音圧、音色及び音声が正常であり、他の機械等の音と区別して聞き取れること。

聞こえるかだけでは足りないのですね。

数値確認を点検票に残します。

1mA特性ピーク値とは何か

音声警報装置の前面一メートルで騒音計を使うイメージ
消防庁の第31点検要領では、音声警報装置の取付位置の中心から前面1mで騒音計を用いると示しています。測定はA特性の普通騒音計でピーク値を読みます。機器の横や離れた居室で測る方法ではありません。
消防用設備等の点検要領 第31:前面1m離れた位置で騒音計(A特性)を用い、普通騒音計でピーク値により測定する。

測定器の設定も決まっているのですね。

A特性とピーク値を確認します。

ボックス内蔵品はどう測るのか

ボックス内に内蔵された音声警報装置を測定するイメージ
壁内やボックスに組み込まれた警報装置は、取り出して測定しません。点検要領は内蔵された状態で測定すると定めます。
設置後の実際の聞こえ方を確認するためです。
消防用設備等の点検要領 第31:ボックス等に内蔵されたものは、その状態で測定する。

箱から出して測るわけではないのですね。

設置状態を変えずに測定します。

規定値はどこで違うのか

住戸と共用室と管理人室の音声警報装置を測定するイメージ
住戸、共用室又は管理人室は70デシベル以上です。戸外表示器の音声警報装置も70デシベル以上となります。
それ以外の場所はL級92・M級87・S級84デシベル以上で、同じ70デシベルではありません。
消防用設備等の点検要領 第31:住戸・共用室・管理人室及び戸外表示器は70dB以上、その他はL級92dB以上、M級87dB以上、S級84dB以上。
ただし、総合点検の音圧測定では、戸外表示器の音声警報装置を除く住戸の音声警報装置は除くことができます。住戸を測定対象とするかは、この例外を先に確認します。

設置場所を先に確かめる必要がありますね。

場所別の規定値を取り違えません。

戸外表示器で見落としやすいことは何か

戸外表示器の音声警報装置を騒音計で測定するイメージ
戸外表示器は屋外の表示だけを確認して終わりにしがちです。しかし第31点検要領では音声警報装置の音圧を70デシベル以上と定めます。
住戸の音声警報装置とは別に、戸外表示器も測定対象として扱います。
消防用設備等の点検要領 第31:戸外表示器の音声警報装置の音圧は70dB以上であること。音圧の測定は第2警報音について測定する。

戸外表示器の音も測定対象なのですね。

第2警報音で測定します。

よくある質問

Q音圧はどこで測定しますか?
A警報装置の前面1mです。
Qどの騒音計を使いますか?
AA特性の普通騒音計です。
Qボックス内蔵品は取り外しますか?
Aいいえ。内蔵状態で測定します。
Q戸外表示器の規定値は?
A70デシベル以上です。

まとめ

✔ 前面1mで測定する
✔ A特性とピーク値を用いる
✔ 内蔵状態で測定する
✔ 住戸等は70デシベル以上で住戸は測定除外できる
✔ 戸外表示器も70デシベル以上
✔ その他は級別の規定値を使う
✔ 第2警報音で確認する

場所別の規定値を整理できました。

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監修・編集者
青木 俊輔
青木 俊輔

㈱防災屋 代表取締役/消防設備士

平成元年生まれ、三重県鈴鹿市出身。祖父が創業した消防設備業者で10年間勤務した後、独立・起業。現在は青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団の運営に携わる。Amazonベストセラー1位『改訂版 消防設備士0類』著者。月刊誌「電気と工事(オーム社)」でコラム連載中!

本記事の消防法令、消防用設備等の技術情報および記述内容を監修・編集しています。

詳しい経歴・保有資格を見る
学歴
  • 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 卒
  • 静岡大学工学部物質工学科 材料科学コース 卒
  • 静岡大学大学院工学研究科物質工学専攻 修了
保有資格
  • 消防設備士:甲種特類、甲種1~5類、乙種6・7類
  • 危険物取扱者:甲種、乙種1~6類、丙種
  • 防火対象物点検資格者/防災管理点検資格者/甲種防火管理者
  • 第二種電気工事士/工事担任者(総合通信)/第三種電気主任技術者
  • 自家用発電設備専門技術者/特種電気工事資格者/職長・安全衛生責任者
  • eco検定/民泊適正管理主任者/フォークリフト運転技能講習 修了

趣味:ギター、バスケットボール(全国高専大会優勝・キャプテン)

主な活動

監修:㈱防災屋

参考・出典

※本記事は公表資料に基づく一般的な解説です。個別の判断は所轄消防署にご確認ください。

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